床矯正(しょうきょうせい)

床矯正(しょうきょうせい)について

子供からお年寄りまで年齢に関係なく、親知らず以外は抜歯せずに矯正が可能です。
取り外しが簡単で、歯磨きの邪魔にならず、通常のブランケットによる矯正に比べ、虫歯や歯周病のリスクが少ないと言えます。

当院の床矯正

動画で見る当院の床矯正

取り外しが簡単で歯磨きの邪魔にならない矯正です。
従来のブランケットにより矯正に比べ、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。

また、従来の矯正は抜歯してスペースを作りますが、当院ではアゴを広げてスペースを作るため、親知らず以外は歯を抜きません。

2019年7月より、上下の装置で約20万円〜25万円になっております。

床矯正

歯を抜かない保存的矯正治療

床矯正の治療方針は保存的矯正治療を基本としています。
歯と顎のアンバランスの問題を、床矯正装置で未発育な顎を適切に拡大し、歯を移動し解決します。
しかし、歯がねじれていたり、回転している場合は多数の歯をそれぞれの方向に三次元的に移動する、形状記憶合金のワイヤーで治療を行います。

床装置

患者さんの生活環境、社会環境に合わせて治療します

床装置の可動条件、装着条件は患者さんの生活環境、社会環境に合わせて治療をします。装置を可動しなかったり、装着しなかったりすると、治療はいつまでも終了しません。

ワイヤー矯正との違い

昼間に装置をはずすことができます。

歯ブラシをする時や食事の時間は装置をはずします。

虫歯や歯周病になりにくいです。

床矯正の治療費

矯正治療は現在、保険治療の対象ではありません

矯正治療の費用は一般的に高額です。
金額によっては治療の受けられる家庭と、治療したくてもできない家庭ができています。
医療に携わるものとして、大変に憂いを感じます。私どもの使命は多くの患者さんの噛み合わせを直す事ですから、できるだけ金銭的負担を少なくしたいと考えています。

床矯正は上顎だけ、下顎だけの治療も考えます

一般の矯正治療は口単位で治療費を設定します。
しかし、床矯正の場合は患者さんの希望で、上顎だけ、下顎だけの治療も考えます。また治療内容が簡単なケースも大変なケースもあります。早期の治療開始により、上顎だけ、下顎だけの場合もあります。

大島歯科医院は1つの装置に対しての金額です

早期に来院して、1装置で終了する場合もあります。
治療が複雑になり、いくつかの装置が必要なケースもあります。
床装置は基本的に、二次元的に1つの方向にしか顎を広げたり歯を移動できません。

装置・調整費用

初回上下の装置:約20万〜25万
検査料:約3万円
月々の調整料:1回あたり約2,000円

治療期間:平均3年~4年(個人差あり)

床矯正の流れ

1.治療前の検査

口の中の検査を行い、口腔内の写真・レントゲン写真、場合によってはCTを撮影します。

2.治療方針のご案内

模型・レントゲン・こちの中の写真を使い、治療方針どういう装置を使うのか、親知らずの抜歯や、矯正の費用や期間について相談します。

3.治療開始

型どりをし、矯正装置が完成したら使用方法やねじの巻き方、清掃方法などを実際に現物を使いながら説明します。

4.来院間隔

来院間隔は装置により異なりますが、おおむね初めの1か月は週1、2か月目は2週に1回、3か月目以降は3週~1ヶ月に1回となっていきます。

5.治療後のケア

矯正治療は歯並びがきれいになった後も後戻りを防ぐためにリテーナーと呼ばれる、歯並びを保持できる装置を使用してもらい一生涯きれいな歯並びをたもっていただけます。

6.定期検診のアドバイス

治療が終了した後も定期健診を行い、健康な歯を保てるようにしましょう。

床矯正のはじまりについて

1935年ウィーンの歯科医師シュワルツ(Schwarz)が床矯正の基礎を樹立しました。そのためこの装置をSchwarzの矯正床と呼びます。
可撤式ですから、必要に応じて装置は自分ではずせます。床矯正によって、歯を動かしたり、顎を拡大するする方法です。

当時の矯正器具は金を使った高価なものでした。
第一次世界大戦での経済、ナチス・ドイツの歯科用貴金属の使用禁止のために貴金属を使用しない床矯正が普及しました。
1960年代まではヨーロッパでは床矯正のみの治療方法でした。
また、ヨーロッパは広く社会福祉が普及したために、専門医ではなく、開業医が矯正治療を処置していました。

一方、アメリカでは歯の抜歯をしてスペースを作り、教条的治療、厳密な治療が進歩したため、矯正専門医のみが治療をしてきました。
日本ではアメリカの矯正治療が主流のため、床矯正はまだ普及していません。